【Case4】医師が運営する美容皮膚科クリニックに転職する時の注意点とチェックポイント

【Case4】医師が運営する美容皮膚科クリニックに転職する時の注意点とチェックポイント

ヨッピー

こんにちは、美容クリニックで看護師として働いているヨッピー自己紹介ページ)です^^

このページは、2社の看護師転職サイト(人材紹介会社)に約8年間勤務されていた、元:転職コンサルタントの鈴木さんにお願いをして記事を書いてもらっています。

鈴木さん

鈴木です。

前回、【Case3】企業が運営する美容皮膚科クリニックに転職する時の注意点とチェックポイントの記事では、企業が運営する美容皮膚科クリニックの特徴や、応募する時に看護師さんが気をつけるべきポイントを紹介しました。

今回は、企業ではなく「医師が主導して運営している美容皮膚科クリニック」について特徴やポイントを説明したいと思います。

美容皮膚科クリニックは、このページで紹介する医師主導のケースがどちらかというと多いです。

つまり、大手として全国展開しているのではなく、中小規模で本部がクリニックになっていて、理事長もしくは院長が診察や施術を担当しているという感じですね。

MEMO
「医師が主導して運営している美容皮膚科クリニック」というのは、例えば

  • 赤坂ビューティークリニック
  • 自由が丘クリニック
  • 広尾皮フ科クリニック

などがこのカテゴリーに入ります。

4通りに分けられる美容クリニック

美容外科クリニック編

美容皮膚科クリニック編

保険診療も行っているところが多い

保険診療も行っているところが多い
医師が主導して運営している美容皮膚科クリニックでは、自由診療だけではなく保険診療も扱っているところが多いです。

元々、一般皮膚科だけで営業していたクリニックが、新しく美容皮膚科にも取り組むといったイメージですね。

これは皮膚科に通っていた患者さんから相談を受けて開設するといったケースもあります。

実際問題としては皮膚科でも美容皮膚科でも、保険診療を行っているところであれば、治療内容にそこまで大きな差はありません。

それでも、美容皮膚科という標榜がある方がより綺麗になれるような気になるというお客さんも中にはいます。

  • 肌荒れ
  • 火傷
  • 蕁麻疹など

の治療を一般皮膚科ではなく美容皮膚科で受けたいという方も一定数いるのです。

また、逆に美容皮膚科をいつも利用しているのであれば、お肌のトラブルもついでに診てもらえる方が信頼できるし安心感がある、という利用者も多いです。

つまり、美容皮膚科には一般皮膚科の、一般皮膚科には美容皮膚科の需要もあるということです。

他にも形成外科も一緒に行っているところもありますが、イボの除去なども保険診療で美容皮膚科で対応してもらえるというのが、利用者からするとありがたかったりするわけですね。

このように、美容皮膚科といっても、医師主導のところでは自由診療だけでなく保険診療も行っているところが多いです。

お肌のトラブルから美の追求まで、お客さんの状態や要望に合わせた診察・治療・施術を行っているというわけです。

美容皮膚科と一般皮膚科の仕事の割合に注意

美容皮膚科と一般皮膚科の仕事の割合に注意
自由と保険診療の両方を扱っているということは、看護師にとってメリット・デメリットの両方があります。

まず、メリットについてですが、美容クリニックというのは自由診療という特殊な分野です。

そのため長年勤務すると保険診療の病院やクリニックの感覚に馴染めなくなることがあり、再び保険診療に戻ろうと思っても採用されにくくなるケースがあります。

ですが、保険診療も行っている美容皮膚科メインの美容クリニックであれば、そういった心配がありません。

デメリットは転職先によっては美容皮膚科の診察が少ないケースがあります。

利用者がどういった認識で、どういった治療を求めているかによるところがあるので、保険診療も行っている場合に、保険診療をメインとして捉えられているケースがあるのです。

つまり、美容皮膚科で仕事がしたかったのに結局は一般皮膚科での仕事になっている、ということがあります。

この点は、転職前にきちんと確認しておく必要があります。

給与が安めの傾向があるも安定感もある

給与が安めの傾向があるも安定感もある
医師主導の美容皮膚科は、美容外科や企業主導の美容皮膚科と比べると、給与が安くなる傾向があります。これは単純に収益性の違いです。

先ほど保険診療の話をしましたが、保険診療の良い点は安定性が増すという点。

患者さんは診察代・治療代が3割負担で良いため、患者さんの確保はできます。当然残りの7割分も収入として入ってきますが、それでも自由診療の単価と比べると安いです。

そして、その高いとされる自由診療の施術に関しても、美容外科の整形手術などと比べると単価が安くなります。

つまり、保険診療をおこなうことで自由診療よりも単価が下がり、さらに美容外科の自由診療よりもその分野の単価が低くなるのです。

そして、これが看護師の給料にも反映されます。

なので、自由と保険の両方をおこな美容皮膚科クリニックは、

  • 保険診療の一般クリニックの給料よりは高い
  • でも自由診療バリバリの美容外科よりも給料は低い

といった設定になっているところが多いというわけですね。

その代わり、保険診療があることで安定した患者さんの確保につながるため、給料の増減も少ないです。

「増」が少ないのはデメリットかもしれませんが、例えばインセンティブのカットや賞与カットなどが少ないのは精神的に安定しますよね。

安定した給与というのは、長く仕事を続けていく上で重要なことなので、その点にメリットを感じて転職を希望される看護師さんも多いですよ。

鈴木さん

私が転職コンサルタントとして相談を受けていた時も、最初は美容外科志望だった看護師さんが美容皮膚科志望に切り替えるというケースは珍しくありませんでした。

求人は大量募集が少なくピンポイントが多い

求人は大量募集が少なくピンポイントが多い
医師主導の美容皮膚科は、中小規模であることが多く、求人も少なめであることが特徴です。

大量募集もほとんどないですし、常時求人を掲載しているところも少ないです。

医師主導の美容皮膚科に興味を持ったのであれば、どうやって求人を見つけるかということが大切になってくるのですが、自分で求人サイトをチェックするのにも限界があります。

鈴木さん

働きながら転職活動をする場合はなおさらです。

それに、大々的に求人が出ている医師主導の美容皮膚科は、すぐに応募者が殺到することも多いです。

やっと出てきた求人ということで、待ってましたとばかりに応募する看護師が多いためです。

その中で採用されるのは至難の業ですよね。

なので、転職サイトを活用し、大々的に求人が出る前に案内してもらうという方法がベターです。

医師主導の美容皮膚科では面接も医師が行うことが多いため、あまり数多くの面接はやりたくないし時間が無いという事情があります。

診察や治療を行っている中で、面接もとなると負担が大きいためです。

そのため求人サイトに掲載する前に、転職サイトに依頼をすることも結構あります。

そういった求人を、一般公開される前に案内してもらえれば(いわゆる非公開求人)、ライバルが少なく採用される可能性が高くなるというわけですね。

まとめ

医師主導の美容皮膚科の場合は100%自由診療(美容)のみであればいいですが、保険診療も扱う場合は業務の割合に注意しましょう。

その際、メリット・デメリットの両方がありますが、保険診療も扱っているクリニックの方が、馴染みやすい看護師さんは多いと思います。

給与面や待遇面など自分が納得できるクリニックであれば、長く勤務しやすいのも特徴ですね。

求人探しにあたっては、転職サイトなどを活用しながら、根気強く転職活動をしていきましょう。

4通りに分けられる美容クリニック

美容外科クリニック編

美容皮膚科クリニック編